技術選定の調査がGensparkで捗った話

新卒でフロントエンド開発者をしています、イソダです。

本記事では、私があるプロジェクトで技術選定を行う際に活用したツール「Genspark」とその機能「Sparkpage」について、その利用体験を通して得た知見を共有します。

Genspark、Sparkpageとは?

Gensparkは、AIを活用した検索ツールです。自然言語での質問に対して、ウェブ上の複数のソースから関連情報を収集し、回答を提供してくれます。

Gensparkには「Sparkpage」という便利な機能があります。この機能は、AIによる調査結果を基に、ウェブサイトのブログ記事のようなものを作成してくれます。

Sparkpageのメリットは次が挙げられます。

  • 目的に合った情報を即座に提供 利用者が調査したい対象に特化したウェブページが存在しない場合でも、AIが最適なブログ記事を作成してくれます。
  • カスタマイズ可能な情報提供 情報収集や特定のテーマに合わせたページ作りが簡単です。

活用シーンとしては、次のような場合が挙げられます。

  • 希望する調査対象にぴったり合った情報が見つからない。
  • 独自の目的に合わせた情報をブログ形式でわかりやすく提示したい。

Sparkpageは、情報収集やコンテンツ作成を効率化したい人にとって強力なツールです。

Gensparkを使用した動機

今回の技術選定を進めるにあたり、次のような理由からGensparkを利用しました。

  • インフラに関する知識が不足していた。
  • 技術選定する対象に関する基礎知識が不足していた。
  • 限られた期間内での調査・分析が必要だった。

調査対象

今回の調査対象はChange Data Capture(CDC)サーバーというものです。データベース内の変更データをキャプチャし、リアルタイムで別のシステムに転送する技術です。この技術を利用することで、データ同期やイベントドリブンなアーキテクチャの実現に役立てることができます。

今回の技術選定では、以下の3つのCDCツールを検討しました。

  1. PeerDB
  2. Debezium
  3. pgstream

これらのツールについて、それぞれのメリットとデメリットを検討しました。

Gensparkでの実際の調査

ここでは、Gensparkを使用して実際に行った調査の内容を紹介します。

調査の流れ

1. 質問の入力

Gensparkのインターフェースに、今回知りたい内容をそのまま入力しました。(音声入力した内容をコピペしてるので、文章は一部誤りがあります)

Gensparkへの質問

2. 情報の収集1

Gensparkは、複数のソースから情報を収集し、以下のような回答を提供してくれました。 スクリーンショットは回答の一部ですが、それぞれのツールのメリットデメリットを挙げてくれています。

Gensparkの回答内容

回答の文章の末尾にある丸1, 丸2, …は参照した文献を示しています。カーソルを合わせてURLリンクをクリックすることで参照文献に飛ぶことができます。

参照文献

3. 情報の収集2

回答の下の方にはSparkpageができています。

回答結果にあるGensparkpage

Sparkpageを見ると、今回知りたい内容にぴったりのブログ記事が作成されています。

Sparkpageの目次

Sparkpageの「はじめに」にはCDCサーバーの概要を簡潔にまとめてくれています。

「はじめに」の章でCDCサーバーの概要とユースケースを紹介してくれている

次に続く章で各ツールの特徴と利点、デメリットを説明してくれています。

PeerDBの特徴と利点
pgstreamの特徴と利点
各方法のデメリット

「Googleクラウドでの実装」の章では、各ツールがGoogle Cloud Pub/Subと統合できるかを解説してます。

Googleクラウドでの実装

この章でpgstreamはGoogle Cloud Pub/Subと統合できるかの正確な回答がなかったので、筆者自身が追加の調査を行い、統合できることを確認しました。

Googleクラウドでの実装」内のpgstreamに関する段落。Pub/Subに関する記述がない

最後の「結論と推奨事項」では、各ツールのメリットデメリットを比較して、ある評価軸ではどのツールが優れているかの解説をしてくれています。

結論と推奨事項

Sparkpageを読むことで、

  • CDCサーバーの概要
  • 各ツールのメリットデメリット
  • Google Cloud Pub/Subと統合できるかどうか
  • ツールを選択する上の評価軸と各評価軸においてどのツールが優れているか

を一度に把握することができました。

4. 情報の分析と確認

Gensparkによってある程度の情報を収集できたので、それを参考に分析と情報の不足を補ったり、AIの回答が正しいかの調査を行いました。具体的には、Gensparkが挙げてくれたメリットデメリットを参考に評価軸を決めて、その軸に沿って追加の調査を行ったり、AIが提示してくれた参考文献を読み込んでAIの回答に間違いがないかの確認を行いました。 基礎知識は既に把握できてるので、追加の調査もすいすい進みました。

このように、Gensparkを活用することで、効率的に情報の収集と分析を行うことができました。

Gensparkが活躍したポイント

今回のプロジェクトでは基礎知識が乏しい状態だったため、いきなりツールを試すのではなく、事前にそれらの背景や特徴を理解しておくことが重要でした。その際にGensparkが以下の点で役立ちました。

  • 基礎知識の迅速な習得 初心者でもわかりやすいCDCサーバーの概要を含めたブログ記事を提示してくれました。
  • 各ツールのメリット・デメリットの比較情報を提示 3つのツールを横並びで比較できる資料を提供してくれたことで、調査の効率が大幅に向上しました。

これによって、短時間で各ツールの概要や特徴を理解し、より適切なツール選定を行うことができました。

まとめ

技術選定において、基礎知識の習得や情報収集は多くの時間を必要とします。特に私は、インフラやデータベースの経験が浅いため、知識のキャッチアップを効率よく行うことが大きな課題でした。しかし、Gensparkを活用したことで、限られた時間の中でもスムーズに調査と分析を進めることができました。

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