
この連載では、ソフトウェア開発のQAエンジニアとして働き始めた皆様に向けて、私の実体験をもとに「こんなことを知っておけばよかった」という、ちょっとした気づきを共有します。
一緒にソフトウェア開発のQAエンジニアとしての充実したエンジニアライフを築くためのヒントを探っていきましょう。
<QAエンジニアのスタートガイド 記事一覧>※クリックで開きます
ソフトウェアテストを背景としたQAエンジニアはその専門性として、批判的思考を持っています。
これらのスキルがテストにおいて重要であることはいうまでもありません。
一方で、アジャイル開発の現場をはじめとするソフトウェア開発の現場では、チームワークが不可欠です。
そういった状況の中で、批判的思考の一辺倒ではうまくいかなくなることがあります。
また、テストを担うQAエンジニアは、納期や品質に対するプレッシャーから、様々な精神的な問題に直面してしまうことがあります。
これらの課題を乗り越えるには「マインドセット」が重要です。
本稿では、こういった状況を乗り越えるために、私が大切にしている「マインドセット」について解説いたします。
他者ではなく、自分を変えるという気持ち
誰かを変えたいという欲求にかられるQA

QAエンジニアは品質保証のために欠陥や改善点を見つけることが求められる職種であり、常に批判的思考・視点を持つことが重要です。
こういった批判的な思考を続けるうちに、QAエンジニアは「周りの人を変えたい」「チームを変えたい」という考えにいたることがあります。
しかし、これらの欲求はほとんどの場合満たされません。
なぜなら、他者を変えるということは自分自身ではコントロールできないからです。
その結果、様々なフラストレーションを抱えてしまったり、時には対立を生む可能性があります。
こうした「誰かを変えたいという」考え方を持って苦しんでいるQAエンジニアによく出会いますし、私自身もその苦しみに悩まされることがあります。
自分ごとで捉える
そこで考えていただきたいのは「自分が変わる」あるいは「自分ごとで捉える」ということです。
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