はじめまして!2022年新卒でテストエンジニアリング部のたかぱぴです。
私を含めて2022年の新卒者6名で専門書の輪読を行ったので、その時の感想や学んだことについて、参加者へのアンケートを交えつつ書いていこうと思います。

輪読とは

輪読は、参加者全員でディスカッションをしながら一冊の本を順番に読み進めていきます。
今回の輪読は週に1度、1回につき約1時間程度で行い、1章ごとに参加者がファシリテーターを交代して務めながら読み進めていきました。
ファシリテーターは、担当する章の資料作成や参加者のディスカッション促進、意見調整などを行う、いわば輪読の進行役です。ファシリテーターが作成した資料を基に、全員で読んだ章についてディスカッションを行います。

使用した書籍

輪読で使用した書籍は、高橋寿一さん著の『知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】』(翔泳社)です。

www.shoeisha.co.jp

内容は以下の通りです。

第1章 はじめに
第2章 ソフトウェアテストの基本 -ホワイトボックステスト-
第3章 エンジニアが最もよく使う手法 -ブラックボックステスト-
第4章 探索的テスト
第5章 機能あらざるもののテスト、最難関のテストに挑む -非機能要求のテスト-
第6章 ソフトウェアテスト運用の基本 -テスト成功の方程式-
第7章 ソフトウェア品質管理の基本 -ソフトウェア品質のメトリックス-
第8章 テストの自動化という悪魔 -なぜ自動化は失敗するのか-
第9章 それでもテストがうまくいかない人へ

この詳細は以前たかぎさんが記事にしておりますので、こちらをご参照ください。

https://engineers-blog.agest.co.jp/entry/20220317/1647480600

一番興味を持った章 (参加者アンケート結果)

輪読を行ってみて一番興味を持った章とその理由について、参加者にアンケートを取りました。
結果は以下の通りです。

<興味を持った理由>
・探索的テストはデータの面からかなり優れているテスト手法であると考えたが、行うためにはテストを行った経験がかなり必要であり、一長一短であることが面白いと感じたため【第4章】
・自分自身セキュリティ学科の大学出身ということもあり、セキュリティ関連のことについて興味があるからです。セキュリティテストの難しさや、具体的な方法について記載されており、とても興味を持ちながら読むことが出来ました。【第5章】
・組み合わせテストを行えば品質は向上するものだと思っていたが、工数のわりにバグが見つからないといったデメリットがあることが分かったため【第9章】

第4章、第5章に興味を持った方が多かったようです。
参加者の皆さんが探索的テストや非機能要求のテストなど、レベルの高いテストに興味を持っているようで驚きました。
私自身は非機能要求のテストには様々なアプローチがあることを面白く感じたため第5章を選びました。

一番理解が難しかった章(参加者アンケート結果)

次に、一番理解が難しかった章とその理由について聞いてみました。
結果は以下の通りです。

<理解が難しいと感じた理由>
・機能要求のテストに関しては何となくイメージはつくが、非機能要求に関するテストに関してはあまりイメージができず、読んでいてなかなか理解が難しかったからです。【第5章】
・実務経験が無い新卒にとってスケジュールやコストの話はイメージしづらい【第6章】
・経験不足ゆえに、テスト自動化のメリットがイメージしづらかったから。【第8章】

一番興味を持った章よりも結果が分散しました。

理由を見てみると、経験したことのないことについての章が難しく感じた方が多いようです。
私自身も文系出身でプログラミング未経験だったことから、条件分岐やループなどコードに関する知識が求められる第2章が難しく感じました。

輪読に参加して良かった点/学んだ点(参加者アンケート結果)

輪読に参加して良かった点や学んだ点を聞いてみました。

<輪読に参加して良かった点/学んだ点>
・ソフトウェアテストに関してより深い理解につながり、初めてテストを学ぶ自分にとっては知識の幅が広がったと感じたこと。
・アウトプットの経験ができたこと。
・テスト研修と並走して輪読を行っていたので、現場での業務を想定しながら、研修に取り組むことができた。
・ 理解を深めること以外にも輪読に参加することで本を読むモチベーションを常に保ち続けることができた。
・1人で黙読をすると、あまり理解できていないことに気づかずにそのまま読み進めてしまっているということがあるが、輪読で章ごとに話し合うと自分が理解できていないことや、違った視点による考え方などに気づくことができた。 本を読むときにいろいろな視点から読むことが出来ると、より多くのことを学ぶことが出来るようになるということが分かった。 また、本を人に発表するほど深く読み込んだことがあまりなく、軽く読み流す程度でしか読んでこなかったので1冊しっかり読み込む練習になった。

本への理解が深まることやアウトプットの経験ができることなど、様々な意見がありました。中にはこのような意見もありました。

・新卒メンバーという括りの中でさらに繋がりの深い、輪読メンバーというコミュニティができて、とても楽しく、心強いと思っています。

このことは私自身も輪読に参加して実感しています。新卒者それぞれが今は別の部署に所属しているからこそ、この輪読メンバーの繋がりは大切にしていきたいと思っています!

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