みなさん、はじめまして。たけちゃんです。
私はこれまで2回のジョブチェンジを経験しており、現在は第三者検証会社にてテスト業務を中心に様々な案件に携わっています。本ブログではジョブチェンジを実施してきた経緯とメリットについてお伝えできればと思います。
これまでの経歴について
私はこれまで以下のジョブチェンジを行ってきました。
勤務先 | 勤務年月 | 業務内容 |
---|---|---|
システムエンジニア (以下SE)時代 |
2011/4~2019/9 | 某地方銀行傘下のシステムを運用・保守を実施 |
システムインテグレーター(以下SIer)時代 | 2019/10~2023/3 | 様々な地方銀行の案件に携わり、要件定義・基本設計書などの上流工程を実施 |
第三者検証会社時代 (現在) |
2023/4~ | テスト設計・テスト実施などのテスト業務を中心に実施 |
SE時代について
お客様と協力しながら某銀行のシステム改善を目的とした案件を実施することにより、以下のスキルを習得することが出来ました。
- 特定の作業のみ実施するのではなく、プログラミングから本番反映までの作業を経験することが出来た。
- 銀行業務に関する知識を身に着けることが出来た。
一方で、以下の理由から、世間に通じるようなスキルが身についていないのではないかと、幾ばくかの不安を覚えていました。 - 携わったシステムはレガシー化が進んでおり、一般的ではないプログラミング言語を扱っていること。
- お客様は某銀行のシステム担当者のみであるため、お客様が一緒に働く仲間であるという意識が強く、不特定多数のお客様と会話する機会は多くなかった。
SIer時代について
SE時代と比べ、様々な銀行の案件に携わるようになりました。また、より一層、要件定義や基本設計書などの上流工程の作業を中心に行うようになり、以下のスキルを身に着けることができたと感じています。
- 案件の見積もりの経験を通じて、お客様との折衝スキルを身に着けることができた。
- 他の銀行のシステム担当者と会話する機会が増えたことにより、コミュニケーション能力が以前よりも向上した。
- 上流工程を経験することにより、要件定義および基本設計書を作成するスキルが向上した。
- 下流工程のリーダーとして、下流工程担当の方に指示を行う経験を積むことで、マネジメントスキルが向上した。
一方で、SIerとして仕事を行うことにより、以下の気づきを得ました。 - 上流工程に携わる機会が増えたことで、自分は下流工程のほうが向いていることに気づいた。
- 新しい環境においても扱うプログラミング言語はレガシー資産のままであり、新しい技術に触れる機会が少なく、SE時代と変わらず、世間に通じるようなスキルが身についていないと感じた。
- 休日勤務および残業が増加したことで、自分の使える時間が減少し、仕事に対するモチベーションが低下した。
上記の気づきを受けて、自分に適した働き方が明確になったため、転職エージェントを通じて転職活動を開始しました。これまでの上流工程の経験を活かして、下流工程を含めた全体の品質管理に関わることができ、さまざまな業種でのレガシーではない資産に携わることで、一般的に価値のあるスキルを身につけられる職場を模索しました。多くの人事担当者との面談を経て、最終的には現在の第三者検証会社での勤務が決まりました。
第三者検証会社時代(現在)について
第三者検証会社にジョブチェンジしたことによる気づき
第三者検証会社で案件をこなすことで、以下の気づきを得ることができました。
- これまで勤めていた会社では経験則によるテストを実施していましたが、第三者検証会社では様々なテスト技法を用いた論理的なテストを実施しており、これまでのテストは品質が担保されていなかったことに気づきました。
- 以前は残業することが当たり前の環境でしたが、第三者検証会社では、しっかりと計画を立ててプロジェクトを受託し、進行することで、ワークライフバランスが取れていることに気づきました。
第三者検証会社で身についたスキル
第三者検証会社で案件をこなしながら、以下のスキルを身に着けることができたと自負しています。
- 自分もテスト技法を学び、案件を通じて実践することで、これまで以上に質の高いテストを実施できました。また、経験則による資料作成から脱却し、テスト技法を用いた体系的な資料作成を心掛けることで、プロジェクト経験の浅いテスターでもテストを実施できるようになり、属人化を防止できるようになりました。
- 前職ではお客様がほぼ固定だったため、雑なコミュニケーションでも通じていましたが、第三者検証会社入社後は案件ごとにお客様が異なるため、丁寧なコミュニケーションが必要になりました。そこで、テスト技法を用いた資料を作成し、それを基にお客様へ説明を行いました。その結果、説明責任が果たしやすくなり、コミュニケーション能力が向上しました。
- 効率的に作業するために、お客様との打ち合わせを頻繁に行い、作業の優先順位を付けました。優先順位の高い作業を重点的に行い、優先順位の低い作業はお客様の了承を得て実施しないことで、効率的な作業を実現し、作業効率を向上させるスキルを身に着けました。また、効率的な作業により残業時間を減らし、ワークライフバランスを向上させることができました。
まとめ
これまで働く環境を変えてきたことで、ジョブチェンジには以下のメリットがあると気づきました。
- 新しい環境に慣れるのは大変ですが、未経験の仕事に携わることで新しいスキルを身につけることができる。
- 新しいスキルを身につけることで、自分の適性を知ることができる。
- 自分の適性を把握することで、自分の強みを活かしたジョブチェンジが可能になる。
- これまで当たり前だった常識を新常識にアップデートできる。
- ワークライフバランスを向上させることができる。
ジョブチェンジを行うことで新しいスキルを身につけ、そのスキルを通じて自分の適性を理解することができました。ジョブチェンジは新しい環境への適応が必要となるため勇気がいりますが、更なる成長を望む方や現在の環境を改善したい方にはぜひ挑戦をお勧めします。
今回の記事がジョブチェンジを検討する際の参考になれば幸いです。