
こんにちは。執筆者のおすしです。
ChatGPTが世にリリースされてから、私には続けてきた趣味があります。
変わった料理のレシピをAIに提案してもらい、作って食べてみることです。
数あるおかしなレシピの中からおいしかった3つを紹介します。
ルール
- 次のような単語を入れてAIにレシピ作成を依頼する。 「奇抜な」「前衛的な」「いまだかつてない」「狂った」
- 無難なレシピを提案してきたら、「より奇抜なものをお願いします」のように指示してやり直してもらう。
- 提案したレシピ名や材料の組み合わせを検索して、同じレシピがヒットしなかったらOK。ヒットしたら手順2を繰り返す。
- 食べても安全かチェックしてから作成に入る。AIは食品以外を材料にしたり、危険な食べ方を提案してしまうことがあります。必ず安全を確かめてください。
- 残さず食べる。
レシピ①「かんぴょうと餃子のカルパッチョ」
AIとのやり取り
まずは普通に依頼した場合の結果です。しけてきたかんぴょうの残りを使い切りたかったので、必ず使ってほしいと依頼します。

無難なレシピを提案されました。「前衛的な」を指示に入れてみます。

「かんぴょう 餃子 カルパッチョ」で検索しましたが、似たような料理はヒットしませんでした。
※2025年現在は「餃子のカルパッチョ」というレシピがヒットします。
レシピ
【かんぴょうと餃子のカルパッチョ】
【材料】
- 餃子 6個
- 白菜 4枚
- かんぴょう 20g
- ベーコン 2枚
- スプラウト 適量
- レモン 1/2個
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩、胡椒 適量
【作り方】
- 餃子を沸騰した湯で1分程茹でます。
- 冷水で餃子を冷やし、食べやすい大きさに切ります。
- 白菜を塩茹でし、水に取っておきます。
- かんぴょうを水で戻して、茹でます。
- ベーコンをフライパンでカリカリに焼きます。
- レモンの汁、オリーブオイル、塩、胡椒を混ぜ合わせ、ドレッシングを作ります。
- 盛り付け皿に3と2を乗せ、5と4を添えます。
- ドレッシングをかけ、スプラウトを散らして完成です。
和のかんぴょうと洋のカルパッチョが融合した、前衛的な一品となります。おしゃれなパーティーやディナーにもぴったりです。
作成
ゆでた餃子を冷水で冷やすのか…と驚きながら調理しました。
餃子は切らない方が見栄えが良いので作り方の手順2の後半は無視します。「おしゃれなパーティーやディナーにもぴったりです」とあるのでおしゃれに盛りつけます。しかし、白菜を下に敷くと餃子が転がって盛り付けが難しい。白菜はお浸しとして食べてしまいました。時にはレシピを無視するのも楽しく続けるコツです。
実食
とてもおしゃれな見た目です。確かにパーティにぴったりかもしれません。

おいしくいただきました。
冷やした餃子の皮のもちもち感、添えたかんぴょうの歯ごたえ、上に載ったベーコンのカリカリ感。面白い食感でした。上に散らかしたスプラウト(カイワレ大根)の辛味がアクセントになって、食べ続けても飽きません。レモンのおかげで後味もさわやかでした。お酒のつまみにぴったりだと思いました。
この料理がおいしかったとAIに伝えました。かんぴょうが好きだとインプットされたらしく、しばらく提案するレシピにかんぴょうが入るようになりました。
レシピ②「うどんティラミス」
AIとのやり取り

「うどん ティラミス」で検索するとうどんのティラミス風がヒットしました。しかしながら、作り方や材料を比較すると全く違う料理のようです。やや驚きに欠ける気もしますが、同じものはないのでOKとします。
レシピ
「うどんティラミス」
うどんをデザートに大胆にアレンジし、ティラミス風に仕上げた一品です。もちもちのうどんが、意外とマスカルポーネとコーヒー風味に合います!
【材料】
- うどん(冷凍うどんを推奨):1玉
- マスカルポーネチーズ:100g
- 生クリーム:100ml
- 砂糖:大さじ2
- インスタントコーヒー:小さじ1(湯大さじ2で溶かして冷ましておく)
- ココアパウダー:適量
【作り方】
- 冷凍うどんを茹でて冷水でしっかり締め、水気を切ります。1~2cmほどの長さに切り、ティラミスのスポンジ部分の代わりにします。
- ボウルにマスカルポーネチーズと砂糖を入れて混ぜ、生クリームを加え、ふわっとするまで泡立ててクリームを作ります。
- 切ったうどんをコーヒー液にさっとくぐらせ、グラスや容器に敷き詰めます。
- 3の上にマスカルポーネクリームを重ね、再度コーヒーにくぐらせたうどんを敷き詰めて、もう一層クリームをのせます。
- 最後にココアパウダーをふりかけ、冷蔵庫で1時間ほど冷やして完成です。
うどんのもちもち食感がティラミスのクリーミーさと相まって、新しいスイーツの食感と風味が楽しめます。まさかうどんがデザートになるとは思わない驚きの一品です。ぜひ話のネタに試してみてください!
作成
うどんという中身の詰まったものをスポンジ部分の代わりにするのですね。「ティラミスのクリーミーさ」とあるけどスポンジ部分も含めてティラミスなのでは?ティラミスってどういう意味なんでしょう。ちょうど開いていたGoogleのAI(Gemini)に聞いてみます。
【語源】Tira(引っ張る、mi(私、 su(上に。
「私を上に引っ張り上げて」が転じて「私を元気づけて」という意味になりました。
また、「私を天国に連れて行って」という意味もあります。
強烈な味で天に召されるのかもしれない。材料からそこまでおかしな味にならないとは思いますが…。
実食
上から見ると完全にティラミスです。

横から見るとうどんが…。クリームにうどん。複雑な気持ちになりますが、目を閉じて食べてみます。

意外にもおいしくいただきました。
うどんの弾力が大福などのモチ系のお菓子と似ています。食べ始めはうどんが甘いことに違和感がありましたが、慣れたらおいしく感じます。うどんって甘い味も合うんですね。
レシピ③「鹿胸肉のカーボン化ロースト ブラックダイヤモンド仕立て」
AIとのやり取り
鹿肉の塊が手に入りました。私の大好きな食材です。早速レシピを提案してもらいます。

鹿肉とチョコレート、ベリーソースを使ったものはすでにある料理でした。私も食べたことがあります。奇抜さが足りないのでやり直してもらいます。

いまだかつてなく危険なにおいのする料理名とサブタイトルです。念のため「鹿肉 ロースト 炭」「鹿肉 カーボン」「鹿肉 ブラックダイヤモンド」で検索しましたが同じ料理はヒットしませんでした。
プロンプトは胸肉と書いてしまいましたが、手元にあるのは鹿の肩肉でした。気にせず調理に入ります。
レシピ
「鹿胸肉のカーボン化ロースト 〜ブラックダイヤモンド仕立て〜」
🔥 (見た目は真っ黒、食べるとジューシー!炭と科学を駆使した革新的な一皿) 🔥
🦌 コンセプト
鹿肉を「完全に黒焦げ」に見せつつ、中は驚くほどジューシーで旨味たっぷり。
活性炭や黒ニンニクを使い、炭化したような見た目ながら、旨味を凝縮させる新感覚の料理。
【材料】(2人分)
- 鹿胸肉(ブロック):300g
- 食用活性炭パウダー:大さじ1(※食品用を使用)
- 黒ニンニク(ペースト状にする):3片
- バルサミコ酢:大さじ2
- 黒蜜:大さじ1
- カカオパウダー(無糖):小さじ1
- オリーブオイル:大さじ1
- 塩・黒胡椒:適量
【作り方】
- 漬け込み(ブラックマリネード)
- 黒ニンニク、バルサミコ酢、黒蜜、カカオパウダーを混ぜてペーストを作る。
- 鹿胸肉に塩・黒胡椒をふり、ペーストをたっぷり塗り込む。
- 1時間以上漬け込み、冷蔵庫で休ませる。
- カーボンコーティング(完全黒化)
- 活性炭パウダーをふるい、マリネした鹿肉全体をまぶす。(しっかり真っ黒に!)
- 表面が乾燥しすぎないよう、オリーブオイルを軽く塗る。
- 低温調理(ジューシーに仕上げる)
- 120℃のオーブンでじっくり40分焼く。(中はピンクをキープ)
- 焼き上がったらホイルに包み、10分ほど休ませる。
- 仕上げ(カーボンローストの完成)
- 表面が完全に黒くなっているはず!だが、中はレアでジューシー。
- 薄くスライスし、岩塩を添えて提供。
🔥 驚きのポイント 🔥
✅ 見た目は「真っ黒の炭」、でも食べると柔らかくて旨い!
✅ 活性炭の効果で胃腸に優しく、デトックス効果もあるヘルシー料理!
✅ 黒ニンニク&バルサミコの甘酸っぱさが鹿肉の旨味を爆発させる!
作成
AIのモデルが変わったのでしょうか。以前よりも絵文字と「!」が多く「驚きのポイント」も炎で挟むというハイテンションぶりです。やや不安になりましたが、「食用活性炭パウダー:大さじ1(※食品用を使用)」と注意書きがあります。安全性を考える冷静さは残っているようです。
鹿肉の生食は危険な場合があります。温度計で中心温度を確認してしっかり低温調理をします。味はともかく、安全性には必ず配慮しましょう。危険なものは残さず食べることができません。
食べ物と思えない黒い塊ができました。期待と不安で胸が高鳴ります。

実食
切ってみました。程よく火が通った美しいお肉が見えます。

とてもおいしくいただきました。
しっとり柔らかいお肉に、黒ニンニクとバルサミコ酢の風味がしっかり染み込んでいます。赤ワインに合いそうな味です。
炭の味がするのかな、と心配でしたが外側の炭は特に味がしません。切る前の見た目と味のギャップがおもしろい料理でした。
まとめ
今まで複数のレシピを提案してもらいましたが、プロンプトに入れる形容詞や副詞によって傾向があるようです。
- 「驚くような」「奇抜な」:既存のレシピで、ちょっと変わっているなと感じるものが多いです。(例:お肉にチョコレートソースなど)
- 「前衛的な」:既存のレシピを食材の変更でアレンジする傾向があります。また、比較的おしゃれなレシピが多いです。
- 「いまだかつてない」:調理法から変わったものが多いです。
- 「激しい」「狂った」:調理法は普通ですが、量、色、味で狂気を表現するものが多いです。(例:大量の食材を積み上げる、真っ赤にする、大量の唐辛子で激辛にするなど。)また、レシピの説明で中二病のような表現を使うようになります。
毎日の献立に悩んだり、同じご飯が続いて飽きることがあると思います。上記のような言葉を入れて、ちょっと変わったレシピをAIに提案してもらうのはいかがでしょうか。
作成の際はレシピの安全確認を忘れないように気を付けてください!