こんにちは、エンジニアのタカです。
普段はスクラムマスターや開発者としてプロダクトの開発に関わっています。
チームではスクラム開発を導入しており、今回はNotionでのバックログ管理の話をしたいと思います。
当初のバックログ管理方法
自分が所属するチームでは、バックログは、当初Miroで原案を作ったのちGitHub + ZenHubにて作成し管理していました。
バックログに加えバグや要望も同様にGitHub + ZenHubで管理していましたが、ナレッジやドキュメントはNotionに作成しており、下記のような課題を持っていました。
- バックログ、要望、バグが混ざって見にくい
- バックログとドキュメントを参照するのに複数のサービスを行き来するのは手間がかかる
- Sprint単位のバックログや状態が把握しにくい
現在のバックログ管理方法
これらの課題を解決するため、バックログ等をすべてNotionに移植し、ボードビューのグループとサブグループを用いて見やすいビューを作成し管理するようにしました。
実際に使用しているビューの形式はこちらです。
※実データは載せられないため、形式は同じもので仮のデータを入れたものになります。
縦軸に担当者、横軸にSprint、プロパティにはバックログのステータスとindex(通し番号)を表示しています。
また、タイトルにも indexを付与することで、他pageからバックログをリレーションのプロパティとして関連づける際に検索しやすくしています。
※今は手動で付与していますが、Notion APIを用いれば半自動などでの付与も可能だと思います。
いちいちバックログ名を検索するのは大変ですが、番号で検索することで、スムーズに目的のバックログを表示することができます。
プロパティはこちらです。(最低限のものを表示しています)
担当者は今回のブログ記事用のデータベースを作成して割り当てていますが、Notionのユーザー一覧でも問題ないかと思います。
Tasksは後述する開発者のタスクボードへのリレーションです。
こちらは自分達のチームでは関連付けを追加する機会が多いこともあり、セクションとして表示しています。
なお、今回はページ内容は空白ですが、ユーザーストーリーや受け入れ基準など開発に必要な内容を記述していきます。
要望、BUGの管理
これらはバックログとは異なるデータベースとし、主にテーブルビューで管理しています。
先ほどのプロパティからは省いていますが、バックログのページとリレーションを設けることで、互いに参照ができるようにしていきます。
なお、同じデータベースで管理するのも一つの方法なので、ここを分けるかどうかはチームで運用しやすい方法を選択するのが良いかと思います。
タスクボード
開発チームのタスクも別のデータベースを作成し、バックログと同じ形式のボードビューとして利用しています。
これらに互いにリレーションプロパティを作成することで、開発チーム↔プロダクトオーナーの情報共有に役立っています。
その他通知設定
Notionではビューの設定で簡単にSlack通知を行うことが出来るため、自分たちのチームではこれを活用しています。
例えばバックログボードやタスクボードのステータスが指定のものに変更されたときにSlackに通知を行なえます。
例として、自分たちのチームではステータスを横軸にした別ビューを作り、ステータスがQAメンバの評価待ちを表す 開発完了
というステータスになったら、QAメンバの居るチャンネルに通知するといった運用を行っています。
おわりに
今回の内容のまとめです。
- バックログや要望一覧などをNotionに移植することで、各種課題を解消
- データベースを分けた場合も、リレーションを活用することでリンクしやすくする
バックログの管理方法にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連で、NotionのGitHubインテグレーション機能を使ったプルリクエストおよびブランチの運用フロー構築の記事を公開していますので、宜しければ併せてご覧ください。