こんにちは。小学2年生と年中の子を持つワーママ、ちーちゃんです。
育児の一番大変な時期は多分越えた?とは思いますが、まだまだ自分の時間は持てない中で最低限の勉強をしてAWS認定 クラウドプラクティショナーを受験&合格しましたのでAWSについて、受験のことや試験について報告します!
AWSの概要
AWSとは
AWSとは何か?公式Webサイトには以下のように説明されています。
Amazon Web Services (AWS) とは、世界で最も包括的で、幅広く採用されているクラウドコンピューティングサービスです。クラウドサービスを利用すると、インターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができます。AWSでは、そういった 200 を超えるフル機能のサービスを世界中のデータセンターから提供しています。
AWS公式Webサイト「AWSとは?」
AWSが人気の理由
クラウドインフラ市場シェアは以下です。
1位:AWS 32%
2位:Azure 23%
3位:GCP 9%
Canalys「Worldwide cloud infrastructure services expenditure grew 23% in 2023」
AWSはCIPS市場において、どのプロバイダーよりも幅広く高度な能力を発揮し続けている。AWSは、競合クラウドプロバイダーがそのまま模倣することも少なくない標準の設定、技術の開発、および手法の確立を通じて、市場全体の指導的な役割を担ってきた。
さらに、AWSは、合理的に見てクラウドに該当すると考えられるものの範囲から大きく逸脱したサービスの販売を基に顧客に対して業績を誇張することのない、この市場における数少ないベンダーの1つである。
gartnerのクラウド・インフラストラクチャ/プラットフォーム・サービスのマジック・クアドラントの分析ページより
AWSは長らくシェア1位をキープしています。
AWSはクラウドサービスの先駆者であることだけではありません。上記のように指導的役割を果たしたり、技術を上げノウハウを蓄積したこと、また歴史も長いことから、ネットに情報が多いことも利用しやすい理由だと思います。
それだけでなく、AWSはよくユーザーファーストといわれます。クラウドから逸脱したサービスを行ったり、利益を得た分を還元するシステムで何十回も値下げをしています。先頭に立って他にはないサービスを提供しながらコスト面でもユーザーの期待に応えていたことがAWSが人気になった理由だと思います。(参考:「AWSのクラウドが選ばれる10の理由」)
3大クラウドサービスの特徴
今度は先ほどのシェア率の図を見てみましょう。1位のAWS、2位のAzure、3位のGCPだけでシェアの60%以上を占めています。
これらは以下の特徴があります。
AWS
- セキュリティ AWSでは、セキュリティが最優先事項です。 AWSは、アプリケーションとワークロードを構築、移行、管理するための最も安全なグローバルクラウドインフラストラクチャとして設計されています。これは、300種類以上のクラウドセキュリティツールの豊富なセットと、政府、医療、金融サービスなどのセキュリティに最も敏感な組織を含む数百万のお客様からの信頼によって裏付けられています。(「AWSクラウドセキュリティ」より)
- サービス数(「AWSのクラウドが選ばれる10の理由」より)
200以上のサービスを提供 - リージョン、国と地域(「AWSグロ-バルインフラストラクチャ」より)
リージョン数: 32
利用できる国と地域:245
Azure
- セキュリティ クラウドの保護に役立つサイバーセキュリティ関連のインテリジェンスが全世界からリアルタイムで供給されるので、新しい脅威を検出し、迅速に対応することができます。このような実用的な分析情報は、180 億件の Bing Web ページ、4,000 億件のメール、10 億件の Windows デバイスの更新、毎月 4,500 億件の認証など、幅広いソースを分析することによって得られます。Microsoft のデータ サイエンティストは機械学習、行動分析、アプリケーションベースのインテリジェンスを駆使して、Microsoft インテリジェント セキュリティ グラフにある大量のデータを分析しています。このようにして得られた分析情報が Azure のサービスに供給され、脅威の迅速な発見に役立てられているのです。(「Azureでセキュリティ体制を強化」より)
- サービス数
200以上のサービスを提供 - リージョン、国と地域(「Azure の施設、建物、および物理上のセキュリティ」より)
リージョン数: 60 以上
利用できる国と地域:140
GCP
- セキュリティ Google と同じ安全性を重視した設計のインフラストラクチャ、組み込みの保護機能、グローバル ネットワークを使用して、お客様の情報、ID、アプリケーション、デバイスを保護します。 Google の施設間で転送中または保存中のデータを暗号化し、暗号鍵への監査済みアクセス権が承認されているロールとサービスのみがアクセスできるようにしています。(「Google Cloudトラストセンター」より引用)
- サービス数
※サービス数の具体的な数値は見つけられなかったがGCPがAWS,Azureとのサービスの比較表を提示しています。それを見るとサービス量に大きな差はないのではないかと思いました。(参考:「AWS や Azure サービスと Google Cloud を比較する」) - リージョン、国と地域(「Cloudのロケーション」より)
リージョン数:39
利用できる国と地域:200以上
3大クラウドサービスすべてに言えること
セキュリティについては公式の文面で優劣は私だとつけられないですが、自分たちが持てる最大のセキュリティで情報を守っているのだと分かりました。
リージョンや利用できる国、地域については数で多少差はありますが、日本は当然のことながら世界中で利用できることが分かりました。
サービス数においても、どのクラウドサービスも、利用する企業の希望に応えることのできる量のサービスを提供していると感じました。
AWS認定 クラウドプラクティショナー試験
2023/08にAWS認定クラウドプラクティショナー試験を受験しました!
資格取得しようとした理由
AWS認定 クラウドプラクティショナーの資格取得しようと思ったきっかけは、以前お客様先でAWSを使用していたことを思い出して、AWSは様々な業種で使用しているので、この知識を多く知っておくことは有意義だと思ったからです。
この資格は広く浅くAWSやクラウドのサービスを知ることができる資格なので直接〇〇に役立つよ!!というものは多くはないです。しかし、AWSやクラウドのサービスを知ることでお客様先で利用しているときなどに役に立ったり、どの業界でもクラウドサービスを利用しているので自分自身を一段成長させたいと思った時、このシステムを把握すること自体意味があることだと感じました。
ここから次のレベル以降は直接的なAWS構築の業務に携わったり、さらには世界に通用する国際資格なので高みを目指すためのベースとなる資格です。そのため資格取得を目指して勉強することは意味があることだと思い資格を取得しました。
試験の概要
- 4択問題か、5択で2個選ぶ形式で出題
- 試験時間:90分
- 問題数:65問 (「AWS Certified Cloud Practitioner」より引用)
- 合格ライン:非公開(7割正解で合格?難易度で前後するらしいとの噂も・・・)
ピアソンVUEでの受験
受験の申し込みとamazonの公式勉強「Amazon Skill Builder」のアカウント取得までが英語だらけで、英語が苦手な私にはちょっと大変でした。。。
必要なアカウント 受験申込:Amazonアカウント 無料の勉強システム:Amazon Skill Builderアカウント
Amazonアカウントは持っているものでも良いらしいですが私は試験用に新規作成しました。
またサブスクで追加の勉強もあるみたいでしたが今回は無料の範囲で挑戦することにしました。(勉強のサブスクがあることに驚きました!サブスクで収益を得る時代なのかなと思いました。)
申し込みの際に英語の難関さえ越えれば、受験勉強用に公式の無料勉強教材「Amazon Skill Builder」があることや、受験結果がすぐ出るなど受験しやすいと感じる試験でした。
試験の特徴
- 資格の有効期限がある
→AWSの試験全てにおいて3年の有効期限がある。最初は驚きましたが、世の中の変化に合わせて知っておくべきサービスが変わるので個人的には納得しました。 - ピアソンVUE試験会場(沢山ある)、または自宅で受験できる
→自宅だとネットワークなどのトラブルが怖いので会場受験を選択しました。 - ピアソンVUEの受験をしたことがある人はご存じの通り試験会場はカンニングできないような対策がばっちり。
→免許証等2枚身分証明書必要
→当日も受験者の写真を撮られる
→ヘアピン禁止(ヘアゴムはOK)
→もちろんカバンやスマホ、ポケットの中のものはロッカーへ
→メモしたい時などペンさえも会場が用意したものを使用する
最初ちょっとドキドキしますが、会場には他の試験を受けている人も沢山いるのですぐ慣れます。
私の勉強方法
勉強に利用したサイト
「Amazon Skill Builder」
動画で勉強のほかに、無料の模擬テストもあり何度か利用。
「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」
直前は(最後の1日くらい)は「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」のサイトも利用
受験勉強方法
「AWS Skill Builder」では覚えてほしいことを動画や文章でまとめてくれているのでそれを中心に2週間前から勉強。当然、日本語バージョンを使って勉強しました。
主にコーヒーショップを例にした動画を見ながらキーワードや、説明をメモして動画を一通り見ました。その後、時間もなかったのでメモを見返して特徴を覚えました。
直前は「AWS Skill Builder」の無料の試験の想定問題や、「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」のサイトを利用して問題に慣れるようにしました。
公式の想定問題だけでは問題慣れが不十分と感じ、「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」は前日から利用しました。しかし、このサイトに用意されている400問という問題数は前日からではとてもできないと思い網羅しやすいとことに絞って利用しました。
試験の出題範囲と出題率が以下です(C01ドメイン)
クラウドのコンセプト:26%
セキュリティとコンプライアンス:25%
テクノロジー:33%
請求と料金設定:16%
(2023/9/18まで。9/19から変更あり)
AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)試験ガイドより
それに対して「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」の問題数が以下でした。
クラウドの概念:45問
セキュリティ:57問
テクノロジー:254問
請求と料金設定:51問
そのため約100問で51%のカバーができる「クラウドの概念」「セキュリティ」だけをこのサイトでは学習しました。 こちらの学習で用語の定着の確認や覚えていないところの覚えなおしができました。
この勉強方法でよかったことは、「動画でイメージが分かってから用語を覚える」そして「他サイトも含めて定着を確認する」という流れだったので最短で受験合格ができたことだと思います。
受験
受験中
試験では私は見直しを含めて時間は最後まで使いました。 (昔からギリギリまで粘るタイプ)
難しい!とは思わなかったですが、学習中に聞いたことない用語が消去法で消せなかったり、残り2つから絞れない問題や、まったく分からない問題もありました。
一方で、ITの常識の範囲で選択肢を消去できるような問題もあり(例:自社サーバーからクラウド移行するメリットを答える問題で、選択肢で「パッチの適用が不要になる」は明らかに不正解など)落ち着いて考えればある程度絞れる問題もいくつもありました。
今回の勉強に踏まえ、このような問題で確実に点を取っていたのかなと思います。
試験結果
試験結果が早く分かります。
試験が終わってアンケートを答えた後
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この画面を保存しないでください。
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と表示されて(そもそもスマホはロッカーだし、ピアソンVUEのPCだからスクショしても意味ないけど。と思いながら)読み進めると
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「合格」
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の二文字が!!
ここまで即時に合格が分かった試験は初めてです。笑
(2023/03に受験したJSTQB_FLを受験したときでさえメールで2日後に連絡がきました)
合格証
上長とも「時代?!」と話していたのですが、合格証は送られてくるものではなく自分でダウンロードして取得するものでした。笑
AWS認定 クラウドプラクティショナーを取得して
AWSは効率的なサービスがたくさんあって、世界中どこでも利用することができてホント便利!と感じました。
例えば東京と、大阪という異なるリージョンにミラーを配置することができます。複数のリージョンを利用すれば、地震など一方に大きな災害があった時、もう一方が問題なくお客様の情報を守ったり、仕事が円滑にできるなど、クラウドの必要性を知ることができました。
※ただし東京にあるが、大阪にはないサービスがあるなどリージョン毎に提供されるサービスが異なっていたり(「AWSサービス(リージョン別)」で、それぞれのリージョンで提供されるサービスの確認が可能です)、料金もリージョン毎に異なるので、利用の際は確認が必要です。
また、近年日本で普及した理由の一つは新型コロナウイルス感染拡大予防のため、テレワークが急速に進められたからです。オフィス以外の場所で仕事ができる環境を整えるためクラウドサービスを利用する企業が増えたことにも納得しました。
今回の勉強で、データ保管の方法や、世界各国に配信することができることや、料金システムなどクラウドコンピューティングができることや仕組みが分かるようになりました。AWSクラウドについて知識がふえることでイマドキの世の中のクラウドのことが少しは理解することができたと思えたので受験してよかったです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
参考資料
クラウド コンピューティング サービス | Microsoft Azure
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