こんにちは。おーねです。

社会人になって以来ずっと長く開発をしていて、QA業務は3年目に入った若輩者です。

3/9-10に開催された、JaSST’23Tokyoにオンライン参加してきました。お誘いを受けるまではJaSST自体を知らなかったのですが、「ソフトウェアテストの世の中の流れを知るいい機会だな」と思い、参加しました。

数あるセッション一覧の中から今回は「テストエンジニアのキャリア いつからテストエンジニアだったのか?」をレポートいたします。

JaSSTとは

JaSSTとは「ソフトウェアテストおよびソフトウェア品質に関心のある方が深い学びを得ることを目指して、 ソフトウェアテスト分野の幅広い情報と、参加者同士の交流や議論ができる場を提供」するため、特定非営利活動法人ソフトウェアテスト技術振興協会 (ASTER)が主催する日本最大級のソフトウェアテストのシンポジウムになります。

JaSST公式ページ

JaSST’23 Tokyoのテーマは「相互理解で広がる世界」ということで、関連するセッションが多数催されました。

JaSST’23Tokyo公式ページ

「テストエンジニアのキャリア いつからテストエンジニアだったのか?」

このセッションは「なそ@さとうひろゆき」さんが登壇し、

【いつからテストエンジニアなのか?】、【何が身についていればテストエンジニアなのか?】といった根本的な疑問から、自身が目指すキャリアパスについてのヒントについて60分講演していただきました。

なぜこのセッションを選択したのか?

自己紹介にもある通り、私は開発経験が長く、QA業務になってから3年目に入りました。

この2年半でUT、IT、UATをそれぞれ設計&実施したものの、「私自身の立ち位置は今、どの辺なんだろう?」という状況と心境が、今回のセッション【いつからテストエンジニアなのか?】というテーマにぴったりだと思ったからです。

いつからテストエンジニアなのか?

講演は「いつからテストエンジニアなのか?」という、メインテーマの問いかけから始まりました。

  • テスト会社の社員として業務を開始したとき?
  • テストの仕事をしていて、自信がついたとき?
  • 誰かから「あなたはテストエンジニアです」と言われたとき?
  • 何かの資格を取得したとき?

確かに、なそさんのおっしゃる通り、どれでもないですね。。。

スライドで「ドラ〇エの職業」を例に挙げ、【その職業についたからといって、初めからすぐその職業のスキルが身につくわけではない】。そこからどうしていくかが大事だということを教えていただきました。

どうイメージすればよいか?

前述の通り、テストエンジニアになるのに条件や資格はないので、まずは自分の脳内だけでよいので

  • 自分の現在の立ち位置(と思われる場所)に「名前」をつけてみよう。
  • それは「何ができるのか?」を書いてみよう
  • そして「次に進むべきポジションは何なのか?」を書いてみよう

そして、それらを線で繋いでいくことで【自分の目指すスキルパス】にしようということでした。

出典:JaSST’23 Tokyo C5)一般公募セッション「テストエンジニアのキャリア いつからテストエンジニアだったのか?」のオンライン参加時のスクリーンショットより

上記について、勘違いしてはいけないポイントとして【役職を目標にするのではない】ことを挙げておられました。

  • 役職は、あくまで「会社があなたに与えた役割」である。ただし、やりたいことを達成するためにその役職が必要なら目指すのはよい。

では、どう進んでいけばよいか?

自分の中でイメージしたが、それを第三者に認識してもらうには行動で示さないといけない。

ということで、自分で行動する内容が具体的に決まっていればそれを、決まっていなければロールモデル(目標とする人、自身が憧れる人)を確立させることが大事とのことでした。

  • 遠い存在より、自分になるべく近い存在の方が望ましい
  • 目標とする人は一人ではなく、複数のよいところを組み合わせるのもよい
  • ロールモデルの人は自分の考え方と違う人でも構わない。それは新しい考え方を生み出せる

そして・・・

  • そのロールモデルに向け、まずは物マネでもよいので行動すること
  • その行動の積み重ねが、「周囲の、自分に対するイメージを醸成」していき、なりたい自分になる

ということでした。

聴講者の反応

本セッションのDiscordの書き込みを併せて見ていたのですが、

  • たしかにテストエンジニアの定義が難しい
  • なんで自信が持てないんだろう?(自信が持てる状態ってなんだろう?)
  • テストエンジニアとQAエンジニアの違いが分かっていない

と、私と同じような悩み、迷い、そういえば何となくとしかわかってないな、という方たちが結構いると感じました。

そんな中、「JaSST自体が、ロールモデル探しとしてよい機会」という書き込みがあり、確かにここに登壇されている方は既に出版していたり、何か手法を確立された方がたくさんおられるので(遠い存在ではありますが)ロールモデル探しのよいヒントとなるのではと感じました。

感想

ロールモデルのマネをすることについて「それは、決して自分自身の否定(Delete→Insert)ではなく、自分自身に”思考”や”能力”をUpdateやInsertすることなのです」という表現をされていたことが印象的でした。

私はお客様先常駐の案件に従事していて、「この人すごいな」「頼りになるな」という方が複数いるので、そこに近づけるように進んでいきたいと思いました。今思えばもっと仕事ぶりを見てマネできるポイントを増やしておけばよかったと後悔しています。

ただ、その人のよく言っていたセリフや、よく私に質問&確認してきたことをマネするだけでも「その人の思考に追従すること」という意味で効果があるのかなと思いました。

皆さんも身近に「頼りになる方」を目標としてみるのはいかがでしょうか?

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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