この連載は、登場して20年が過ぎ、成熟期を迎えつつある「アジャイル開発」を解説します。アジャイル開発については、世の中にたくさんの書籍や情報があふれていますが、アジャイルコーチとして10年以上の現場経験をもとに、あらためて学び直したい情報を中心にまとめていきます。

第8回目のテーマは、「スクラムイベントの実践方法」です。

この内容はUdemyで公開しているオンラインコース「現役アジャイルコーチが教える!半日で理解できるアジャイル開発とスクラム 入門編」の内容を元にしています。

スプリントプランニングを実践する

スプリントプランニングは、スプリントの最初に行うため、起点となるMTGです。スプリントプランニングはその名の通り、スプリントの計画を立てるイベントです。スプリント計画とも呼ばれたりします。

このMTGの目的は、プロダクトバックログからスプリントバックログを選択し、決定することです。スプリントバックログには、スプリントゴールが含まれます。スプリントバックログとスプリントゴールが決定すれば、このスプリントにどういう価値があるか?なにができるのか?が明確になります。

スプリントプランニングの手順を解説します。

スプリントプランニングの成果物は、スプリントゴールとスプリントバックログなので、この2つが満たされるのであれば、どんな方法でも良いと思います。ただ、多くの人がやっている方法は、何かと参考になるので、まずは世の中のやりかたから学んでみましょう。

  • スプリントゴールを決める
  • スプリントバックログを選ぶ。POは選んだスプリントバックログの説明を行い、開発者と質疑応答する
  • 明確になったスプリントバックログの見積もりを行い、スコープ(やる量)を決める
  • 必要であればスプリントバックログをタスクに分割する

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SQRIPTER

藤原 大(ふじはら だい)

スーパーアジャイルコーチ、株式会社せかい 代表取締役

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スーパーアジャイルコーチ、エンジニアリングマネージャ、『リーン開発の現場』の翻訳者のひとり。創造的、継続的、持続的なソフトウェア開発の実現に向けて奮闘中。週末に娘と息子とお昼寝しながら世界のビーチや離島を旅する夢を見る。

Sqriptsはシステム開発における品質(Quality)を中心に、エンジニアが”理解しやすい”Scriptに変換して情報発信するメディアです

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