前回の記事(テスト自動化とテスト設計【前編】~作成済のテストケースの整理と加工)では、テスト自動化のために既存のテストケースを整理・加工する際のポイントについて説明しました。
今回はテスト自動化を前提としてテスト設計(およびそれに伴うテスト計画やテスト分析の見直しなど)を行う際の方法について考えます。
これまでの連載記事とは異なり、「こうするとよい」「こうしましょう」といった、わたしの経験や一般の知見に基づくノウハウの共有という意味合いは少なくなっています。
むしろ、「わたしはこう考えて、こんなことをやっている。世の中ではこんなことが言われている。みなさんはどうですか?」といった、半分は読み手の皆さまへの問いかけとして本記事を書いています。
これをきっかけに、テスト自動化を前提としたテスト設計について情報の流量が増え、議論が活発になればうれしいです。
テスト自動化とテストプロセスとの関連についてあらためて整理
テストエンジニアやQAエンジニアの間でも、テスト自動化を業務で行っている方や経験がある方が増えているようです。
テスト自動化研究会が行ったアンケート結果の毎年の推移をみると、テスト自動化の経験がない方は少しずつですが下がっています。
しかし、テスト自動化が普及している一方で、テストエンジニアが普段の業務で扱っている「テストプロセス」と、「システムテストの自動化」とを完全に別のものとして考えてしまっている場合があるように思います。
上の図に近い形の方法が、前回の記事でご紹介したやり方です。
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