はじめまして! ヒロッシュです。 現在の業務はアジャイルQAとして、お客様先に常駐して業務を行なっています。

9/22にJaSST’23 Niigataが開催されました。今回、「QA組織に仲間を増やしていくときに大事なこと」「QAスキルアセスメントとオンボーディングで乗り越えた壁とこれから乗り越える壁」等、自身の常駐先に新規メンバーが配属された時にOJTとして役立つことがあるのではないかと思い、オンラインで参加してきました。

その中でも自身の現場で役立つと感じた、「事例発表」をピックアップさせていただき、学びの部分を共有させていただきたいと思います。

事例発表

事例発表は、〚QAスキルアセスメントとオンボーディングで乗り越えた 壁とこれから乗り越える壁〛と題して、ミッツこと川満 勇哉さん(freee)とkenseiこと本多 顕成さん(freee)が登壇されました。講演内容から得た「2つの学び」を以下にまとめます。

学び その1:OP(オンボーディングパートナー)と一緒に課題と目標を持って取り組んでいく

講演は、今年の4月に中途入社された川満さんが体験したfreee のスキルアセスメントとオンボーディングについての話から始まりました。

オンボーディングとは
オンボーディングとは、新入社員をはじめ、中途採用社員など新しく組織に加わった社員の早期離職を防ぎながら、企業にとって有用な人材に育成する施策のことです。

オンボーディングとは?事例5選|実施のポイントやメリットも解説

過去に川満さんご自分が体験してきたこととの比較を中心に以下の3点についてお話いただきました。

  • これまでの現場と比較してよかった所
  • オンボーディングに対してのQA組織の雰囲気
  • オンボーディングを受けた中で困った所

オンボーディングの雰囲気も話しやすくて良かったとのお話もされていました。グループチャットを活用して受講者仲間や先輩社員への質問がし易い環境が用意されていたのが良かったそうです。

また、困ったときにありがたかったこととして、OP(オンボーディングパートナー)の存在があるとのことでした。OPとは、オンボーディングを実施する側が受講者ひとりひとりの担当になる制度です。川満さんが受講者として「何から手を付けたらよいか」悩んでいるときに、OPに課題や目標を相談・共有できる環境があったことが良かったとのことでした。

私の現場では専任のOJTの担当を設けておらず、詳しい人に聞くといったことになりがちになっています。OPのような存在を現場で設定することで、以下の改善が図れると考えているので、今後取り組んで行ければと思います。

  • 窓口が一元化されるので新規メンバーが質問しやすくなり、心理的安全性が担保された状態で教育を受けることができること
  • 専任担当者にとっても後輩を指導する経験の場を与えられること

教える側と教わる側でしっかりコミュニケーションを取りながら不明点や心配事を乗り越えて、お互いに成長しながら学んでいける環境を作りたいと思います。

学び その2:オンボーディングを全て受けたから一人前というわけではない。

講演の後半は川満さんのOPでもある本多さんの担当となり、ご自身が入社したオンボーディングの体制が整っていなかったころと現在との比較、それとオンボーディングを実施する側の視点について以下の3点を中心にお話をしていただきました。

  • スキルアセスメント・オンボーディング導入以前のQA組織
  • オンボーディングの課題
  • スキルアセスメントの課題

今回は詳しく触れませんが、 ・オンボーディング導入以前の組織は開発チームにQAが⼊って密にコミュニケーションを取りながらテストをできるメリットがあったものの、各チームでのテストのやり方がバラバラだという課題があったそうです。 ・スキルアセスメントでは、自己評価で個人毎のブレが発生してしまうなどの課題があったそうです。

川満さんの3つのお話の中で一番大事だと感じたことは、オンボーディング受講者の課題としてあげられた、【オンボーディングを全て受けたから一人前というわけではない。】という部分です。これは、学んだことをハンズオンで実施しなければなかなかスキルとして身に付かないということです。

私の現場ではOJT期間以降は専任の担当者を付けることがありませんでした。が、OJT期間後も引き続き新規メンバーの業務にサブ担当を付けるなどのフォローを継続することで、成果と教育を効率よく実践できるようになるのではと考えています。

もちろん、一番大事なことは本人の学習意欲と積極性になると思います。

まとめ

以上、事例発表から得た学びをご紹介させていただきました。

今回オンボーディングの話を中心に取り上げさせていただきましたが、スキルアセスメントについても 湯本 剛さん(freee/ytte Lab)の基調講演で取り上げられています。

【QA組織に仲間を増やしていくときに大事なこと】と題して、QA組織の拡大を図る中で人員増加に適した組織作りの設計についてお話いただいています。

詳しくは以下をご参照ください。

JaSST’23 Niigata レポート
基調講演 セッション 1
「QA組織に仲間を増やしていくときに大事なこと」

オンボーディングについては色々な会社が試行錯誤して取り組んでいると思います。弊社でも取り組みを行なっておりますが、新規メンバーにより良い成果を出してもらうためにも、配属後のサポートもしっかりと行なっていきたいと改めて思いました。

継続的なサポートを手厚く行うにはサポート側のコスト面も意識しなければなりませんが、新規メンバーとより良い成果を出すために努力していきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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