テストエンジニアのための論理スキル[再]入門

テストエンジニアが身につけておきたいスキルの一つに「論理スキル」があります。

この連載では、「プログラムのレベル」「文や文章のレベル」に分けて、論理スキルの基本である「論理の言葉」を徹底解説します。

筆者のnoteサイトで、「論理スキル[再]入門」を書こうと思った理由・経緯を綴っています。
論理スキル・“入門編”のこと (T3:Pt1:Ch01)
よろしかったらご覧ください。

第3回は、基本の論理演算・否定(NOT)、論理積(AND)、論理和(OR)の意味と働きを見ていきます。

各論理演算は、名前だけ見るとものすごそうに見えるかも知れませんが、ひとつひとつはそう難しい演算ではありません。まず、それぞれが「どういうことを言っているのか」を把握しましょう。日常でも同じような考え方をしている時がある筈です。

文中で「条件や主張」という表現を使っていますが、それはこれらの論理演算が文や文章のレベルでも使われるからです(第5回に記載予定)。

<テストエンジニアのための論理スキル[再]入門 連載一覧>※クリックで開きます

[第1回] なぜ、テストエンジニアに(も)論理のスキルは重要なのか【連載初回、全文公開中】
[第2回] プログラムレベルのロジック (1)概要編
[第3回] プログラムレベルのロジック (2)解説編・基本の論理演算
[第4回] プログラムレベルのロジック (3)解説編・論理演算の組合せ
[第5回] 文レベルのロジック (1)文レベルのAND/OR/NOT

否定(NOT)

否定(NOT)とは

否定(NOT)は次のような演算です。

  • 条件や主張の真理値を反転する単項演算(演算対象がひとつの演算)
    •  否定の演算式を、本記事ではNOT(A)と表す
  • 条件や主張Aが真ならNOT(A)は偽になり、Aが偽ならNOT(A)は真になる
  • 日本語では、「Aではない」、「Aであるということはない」という語句が相当する

否定の真理値表を図3-1に示します。真理値表(真理表、真偽表とも)とは、演算対象の真理値と演算結果の真理値をまとめた表で、”T”は真(true)、”F”は偽(false)の意味です。以下の通りであることを確認してください。

  • Aが真の時、NOT(A)は偽になる
  • Aが偽の時、NOT(A)は真になる
図3-1 論理否定の真理値表

二重否定

二重否定(否定の否定)は、もとの真理値と同じ値になります(もとの真理値に戻る)。(図3-2)

  • Aが真の時、NOT(NOT(A))は真
  • Aが偽の時、NOT(NOT(A))は偽
図3-2 二重否定の真理値表

否定の留意点

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SQRIPTER

もづきち/望月信昭(もちづき のぶあき)

gst lab.

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gst lab.所属

前世紀は主にソフトウェアエンジニア/プログラマーとして活動。
今世紀はソフトウェアテストのコンサルティング、実務の支援、テスト関連技術トレーニングの企画・開発・講師/ファシリテーターといった領域で活動。近年は若年層ソフトウェアテスト技術者の育成に関わることが多い。
ISTQB-FL、テスト技法、論理スキルなど、ワーク盛りだくさんのトレーニングやワークショップを提供中。

note⇒ https://note.com/nob_mottie/

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