本連載ではプロジェクトマネジメントの全体像とプロジェクトを成功させる上で最低限抑えるべき知識と技術はもちろん、プロジェクトを炎上させないための技術やコツをお伝えしたいと思っています。

みなさんのプロジェクトが今以上に充実し、笑顔でプロジェクト終結を迎えられるよう一緒に学んでいきましょう。

第2回となる今回は、プロジェクトマネージャーの役割や必要なスキル、心構えについてお伝えします。

プロジェクトマネジメント成功の技術 連載一覧>※クリックで開きます

【第1回】プロジェクトマネジメントとは何か?
 [連載初回全文公開中:Sqripts会員以外の方も全文お読みいただけます]
【第2回】プロジェクトマネージャーの役割とは?
【第3回】ステークホルダーマネジメントの重要性と進め方
【第4回】プロジェクトの統合マネジメント、7つのプロセス
【第5回】プロジェクトにおけるスコープマネジメント、6つのステップ
【第6回】WBSだけでスケジュールはできない!正しいスケジュールの導き方[前編]
【第7回】WBSだけでスケジュールはできない!正しいスケジュールの導き方[後編]
【第8回】コストをプロジェクトの武器にする!

PM(プロジェクトマネージャー)とは

プロジェクトマネージャーは「プロジェクト目標を達成することに責任をもつチームをリードするために、母体組織が任命する人物である」と定義されます。プロジェクトの成否に大きな影響を及ぼすものとして、PMの存在は第一に挙げられる要素であり、PMはあらゆるプロジェクトマネジメントの知識や技術、これまでの経験や個人の人間力を「総動員」させ、プロジェクトの目的・目標を期限までに達成し、プロジェクト完了の責任を持つ存在です。

PMの主な役割

PMはプロジェクトの目的・目標を期限までに達成させる為に、プロジェクトマネジメントのプロセスを実行しマネジメントします。

プロジェクトマネジメントのプロセスは主に<立上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結>の5つのプロセス群に分けられます。

「プロジェクトマネジメントのプロセス」が優れている点は「どの業種業態でも適用可能」である点にあります。ITでも製造業でもサービスでもあらゆる分野に適用できるのがプロジェクトマネジメントプロセスです。

一方でプロジェクト活動において生み出される「成果物自体を生み出すプロセス」は業種業態によって異なってきます。イベント企画のプロセスとダム建設のプロセスは明らかに違いますね。この成果物を生み出すプロセスを実行するのはチームメンバーであり、PMはこの「成果物を生み出すプロセスが(メンバーの活動により)円滑に進み、期日までに成果物が納品できるよう」に、プロジェクトマネジメントのプロセスとアプローチを駆使してマネージメントすることがその大きな役割です。

PMとしての役割に集中する

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西田 美香(にしだ みか)

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フリーランスのプロジェクトマネージャー/コンサルタント
専門商社でマーケティングや海外駐在を経験した後、プロジェクト課題を抱える企業をより近くで支援したいという思いから2017年に独立。全社的な変革課題と向き合い、戦略構築から実行フェーズまでプロジェクトの全段階にハンズオンで支援を行う。より実践的なプロジェクトマネジメントスキルを伝えるべく講師活動にも力を入れている。
オフは釣り・ソロ旅・家庭菜園を好み「一人時間」を満喫する自由人。
PMP/CSM(認定スクラムマスター)/PMO★★/MBA(経営管理修士)/EMBA(経済学修士) 

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