現役PMが徹底解説。プロジェクトマネジメント成功の技術

本連載ではプロジェクトマネジメントの全体像とプロジェクトを成功させる上で最低限抑えるべき知識と技術はもちろん、プロジェクトを炎上させないための技術やコツをお伝えしたいと思っています。

みなさんのプロジェクトが今以上に充実し、笑顔でプロジェクト終結を迎えられるよう一緒に学んでいきましょう。

第3回となる今回は、ステークホルダーとの関わり、ステークホルダーマネジメントの重要性についてお伝えします。

プロジェクトマネジメント成功の技術 連載一覧>※クリックで開きます

【第1回】プロジェクトマネジメントとは何か?
 [連載初回全文公開中:Sqripts会員以外の方も全文お読みいただけます]
【第2回】プロジェクトマネージャーの役割とは?
【第3回】ステークホルダーマネジメントの重要性と進め方
【第4回】プロジェクトの統合マネジメント、7つのプロセス

ステークホルダーマネジメントの重要性とその高まり

PMBOK第5版(2012)から「ステークホルダーマネジメント」という項目が独立して記載され、その影響と管理の重要性が改めてフォーカスされました。PMBOKでは1996年以降マネジメント領域の新設は一度もなかったため、世界的にステークホルダーマネジメントに注目が高まっていることがわかります。

ステークホルダーとは

ステークホルダとは一般的に「利害関係者」と訳します。もともと「株主」を示す経営用語から、今では企業経営やプロジェクトを取り巻いて影響を与えあう意味での利害関係者(従業員から、取引先、PJ結果の影響を受ける個人など)を広域に指すようになりました。PMBOKでは「プロジェクト、プログラム、またはポートフォリオの意思決定、活動、もしくは成果に影響したり、影響されたり、あるいは自ら影響されると感じる個人、グループ、または組織」と定義しています。

プロジェクト活動においてさらにステークホルダの存在やマネジメントの必要性が増している理由として

  • プロジェクトが高速化している
  • 多様化するプロジェクトで利害関係が複雑化している

こと等が挙げられます。プロジェクト憲章が承認され、PMの任命とチームが形成される「立ち上げ段階」で、いかに早くステークホルダーを特定して、後述する「エンゲージメント」のプロセスを準備/開始できるかがプロジェクト成功の鍵といえるでしょう。

「エンゲージメント」とは絆づくり

ステークホルダマネジメントでは「エンゲージメント」という言葉が使われます。

エンゲージメントは「約束、婚約、社員の愛着心、ブランドと消費者の絆」など業界ごとに対訳が異なりますが、筆者は人事労務分野用語に近い「絆、望んで協力する愛着」といったイメージが近いと考えています。ステークホルダと絆を育んで、プロジェクトに愛着を持ってその成功に力を貸して貰えるよう、PMは活動を続けていかなくてはなりません。

ステークホルダーマネジメントの進め方

では、どのようにしてステークホルダーをマネジメントしていくのでしょうか?基本的な流れを以下①から④のステップに纏めてみました。

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SQRIPTER

西田 美香(にしだ みか)

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フリーランスのプロジェクトマネージャー/コンサルタント
専門商社でマーケティングや海外駐在を経験した後、プロジェクト課題を抱える企業をより近くで支援したいという思いから2017年に独立。全社的な変革課題と向き合い、戦略構築から実行フェーズまでプロジェクトの全段階にハンズオンで支援を行う。より実践的なプロジェクトマネジメントスキルを伝えるべく講師活動にも力を入れている。
オフは釣り・ソロ旅・家庭菜園を好み「一人時間」を満喫する自由人。
PMP/CSM(認定スクラムマスター)/PMO★★/MBA(経営管理修士)/EMBA(経済学修士) 

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